台湾旅行が決まったものの、「現地のWiFiはどうすればいい?」「ポケットWiFiを借りたほうがいい?」「eSIMでも大丈夫?」と迷っている方もいるでしょう。
また、eSIMに対応していないスマホなら物理SIMやポケットWiFi、日本で契約している回線をそのまま使いたいなら海外ローミングという方法もあります。
台湾には無料の公共WiFiもあります。ただし、旅行中に地図や翻訳、連絡手段をいつでも使いたいなら、無料WiFiだけに頼らず自分用の通信手段を準備しておくほうが便利です。
この記事では、台湾旅行で使える通信方法を比較しながら、一人旅・夫婦や友人との旅行・家族旅行など、自分の場合はどれを選べばよいのか分かりやすく解説します。
台湾旅行のWiFiはどうする?まず5つの方法から選ぼう

台湾旅行でインターネットを使う方法は、大きく分けて5つあります。
| 旅行中の状況 | 候補になる通信方法 |
|---|---|
| 1人でスマホを使う | eSIM |
| 2人でそれぞれ自由にスマホを使う | 各自eSIM |
| 家族・グループで常に一緒に行動する | ポケットWiFiも候補 |
| eSIM非対応スマホを使う | 物理SIM・ポケットWiFi |
| 日本で契約中の回線をそのまま使いたい | 海外ローミング |
| 通信費をできるだけかけたくない | 無料WiFiを補助的に利用 |
「台湾旅行のWiFiをどうするか」と考えると、ポケットWiFiを借りる方法が最初に浮かぶかもしれません。しかし現在は、スマホだけで使えるeSIMや、日本の通信会社が提供する海外ローミングなども選択肢です。
台湾旅行で使える5つの通信方法を比較

通信方法を選ぶときは、料金だけを見るのではなく、持ち運びや手続き、旅行人数なども含めて比べることが大切です。
| 通信方法 | 向いている人 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| eSIM | 1人・少人数、荷物を増やしたくない人 | eSIM対応端末が必要 |
| ポケットWiFi | 複数人・複数端末で共有したい人 | ルーターの持ち歩き・充電が必要 |
| 物理SIM | eSIM非対応端末を使う人 | SIMの交換や購入手続きが必要 |
| 海外ローミング | 普段の契約回線をそのまま使いたい人 | 料金・データ量などは契約内容による |
| 無料WiFi | 通信量を節約したい人 | 利用できる場所が限られる |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
eSIM|スマホだけで通信できて荷物が増えない
eSIMは、スマホ本体に組み込まれたSIM機能へ通信プランを追加して利用する仕組みです。物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。
台湾向けeSIMには、日本にいる間に購入・設定できるサービスがあります。WiFiルーターを別に持ち歩かなくてよいため、一人旅や少人数の旅行では特に使いやすい方法です。
たとえばSailyは台湾向けeSIMを提供しており、公式サイトではeSIM対応スマートフォンで利用でき、台湾向けプランはホットスポット共有にも対応すると案内しています。
ただし、旅行用eSIMはすべて同じ条件ではありません。利用日数、データ容量、接続回線、電話番号の有無などはサービスやプランによって異なります。
ポケットWiFi|複数端末をまとめて接続しやすい
ポケットWiFiは、小型のWiFiルーターへスマホやタブレットなどを接続して利用する方法です。
家族や友人が常に一緒に旅行する場合は、1台を複数人で共有できるのがメリットです。スマホ以外にタブレットなどを利用する場合にも候補になります。
一方、ポケットWiFiを利用すると、スマホとは別にルーターを持ち歩かなければなりません。
- ルーターの充電が必要
- 受取や返却が必要なサービスもある
- ルーターを持った人と離れると通信できない
こうした点を考えると、一人旅でスマホ1台だけを使う場合は、eSIMのほうが手軽なこともあります。
物理SIM|eSIM非対応スマホでも利用できる
物理SIMは、SIMカードをスマホへ差し込んで利用する方法です。
台湾では、中華電信や台湾大哥大が旅行者向けのプリペイドSIMを提供しています。中華電信は空港カウンターや台湾国内の店舗で旅行者向け5G・4GプリペイドSIMを扱っており、eSIMの商品も案内しています。
台湾大哥大も旅行者向けの物理SIMとeSIMを提供しており、空港カウンターや台湾大哥大の店舗などで申し込めます。
eSIM非対応スマホでも物理SIMなら利用できる可能性がありますが、対応する通信方式や購入時の本人確認条件は事前に確認してください。
参考:中華電信 旅行者向けプリペイドSIM公式ページ、台湾大哥大 旅行者向けプリペイドSIM公式ページ
海外ローミング|普段のスマホ回線をそのまま使いやすい
海外ローミングは、日本で契約している通信会社の回線を海外でも利用する方法です。
新しい物理SIMへ交換したり、旅行用eSIMを追加したりせずに利用できる場合があるため、通信設定をできるだけ増やしたくない方には候補になります。
ただし、利用料金、対象国、データ容量、利用開始方法などは通信会社や契約プランによって違います。
無料WiFi|通信費を抑えられるが補助向き
台湾には「iTaiwan」という公共WiFiサービスがあります。
iTaiwan公式サイトでは、政府関連施設、観光地、公共交通機関の駅などを中心に5,000か所を超えるWiFiホットスポットが設置されていると案内されています。
空港や公共施設などで通信したいときには便利ですが、旅行中の移動経路を常にカバーするサービスではありません。
そのため、eSIMやSIMなどをメイン回線として用意し、無料WiFiは通信量を節約するための補助として使う方法が分かりやすいでしょう。
参考:iTaiwan公式サイト
台湾は無料WiFiだけでも旅行できる?

台湾旅行では、駅からホテルまでの道を地図アプリで調べたり、飲食店を検索したり、翻訳アプリを使ったりする場面があります。
そのたびにWiFiスポットを探す必要があると、移動中には不便を感じる可能性があります。
iTaiwanは現在登録なしで利用できる
台湾の公共WiFiとして知られているのが「iTaiwan」です。
以前の旅行情報では利用前の登録が必要と説明されている場合があります。しかしiTaiwan公式サイトでは、2020年7月1日から登録不要となり、台湾の住民だけでなく外国人旅行者も対象ホットスポットで利用できると案内されています。
また、政府関連施設、観光地、公共交通機関の駅などを中心に5,000か所を超えるホットスポットがあるとされています。
公共施設では便利だが街中を常にカバーするわけではない
iTaiwanは便利なサービスですが、携帯電話の4G・5G回線のように、台湾を移動している間ずっと接続し続けるものではありません。
iTaiwanの案内では政府機関など屋内の公共エリアを中心に提供されており、多くのホットスポットは設置施設の利用時間に合わせて提供されます。
そのため、夜市まで歩いている途中や、街中を移動している最中などに必ず利用できるとは限りません。
参考:iTaiwan公式FAQ
無料WiFiはメイン回線ではなく補助として考える
無料WiFiは、ホテルや公共施設などで通信量を節約したいときに便利です。
たとえばホテルに戻ったらホテルのWiFiを使い、観光中はeSIMやSIMで通信するといった使い分けができます。
地図、翻訳、交通情報、同行者との連絡を移動中も使いたいなら、自分専用の通信手段を用意しておくと安心です。
eSIMとポケットWiFiはどっちがいい?

台湾旅行で特に迷いやすいのが、eSIMとポケットWiFiのどちらを選ぶかです。
判断するときは人数だけではなく、次の3点を確認してみてください。
- 何人で旅行するのか
- 旅行中に別行動するのか
- スマホ以外に何台の端末を使うのか
| 旅行スタイル | 選びやすい方法 |
|---|---|
| 一人旅 | eSIM |
| 2人・別行動あり | 各自eSIM |
| 家族・グループで常に一緒 | ポケットWiFiも候補 |
| グループでも別行動が多い | 各自eSIM・SIM |
| スマホ以外も複数接続 | ポケットWiFiまたはテザリング対応eSIM |
一人旅ならeSIMが使いやすい
一人旅でeSIM対応スマホを使っているなら、eSIMが第一候補になります。
ポケットWiFiの場合はスマホとは別にルーターを持ち歩き、ルーターのバッテリーも管理しなければなりません。
eSIMならスマホだけで通信できるため、荷物を増やしたくない旅行に向いています。
ただし、対応端末であることが前提です。購入前に利用予定のeSIMサービスで対応機種を確認してください。
2人でも別々に行動するなら各自eSIMが便利
夫婦や友人との2人旅行では、ポケットWiFiを1台共有する方法もあります。
一方、買い物や自由時間などで別々に行動する可能性があるなら、それぞれがeSIMを利用するほうが便利です。
ポケットWiFiはルーターの通信範囲から離れると利用できません。各自で回線を持っていれば、離れて行動している間も地図を確認したり、メッセージで連絡したりできます。
家族・グループで常に一緒ならWiFi共有もあり
3人、4人などの家族・グループで、旅行中も基本的に同じ場所で行動するなら、ポケットWiFiを共有する方法も候補です。
ただし、人数が多ければ必ずポケットWiFiがよいわけではありません。
PCやタブレットも使うならテザリング条件も確認
台湾旅行中にノートPCやタブレットも利用する予定なら、接続方法も確認しておきましょう。
eSIMでも、スマホのテザリング機能を使って別の端末をインターネットへ接続できるプランがあります。
たとえばSailyは、台湾向けの全データプランについてホットスポット共有に対応すると公式サイトで案内しています。
サービスによって条件は異なるため、テザリングを利用する予定がある方は購入前に公式情報を確認してください。
台湾旅行でeSIMを選ぶなら何を比較する?

eSIMが自分に合うと分かったら、次は具体的なプランを選びます。
台湾向けeSIMを比べる際は、価格だけではなく次の項目も確認してください。
- 旅行日数
- データ容量
- 無制限プランの利用条件
- 台湾で接続する回線
- 実名認証の有無
- 電話番号の有無
- テザリングの可否・条件
eSIMは「一番安いもの」を探すより、滞在日数と使い方に合ったプランを選ぶことが大切です。
旅行日数とデータ容量を確認する
まず確認したいのが、台湾に滞在する日数です。
利用できる期間が旅行日数より短いプランを選ぶと、帰国前に通信できなくなる可能性があります。反対に、必要以上に長いプランを選ぶ必要もありません。
次に考えたいのがデータ容量です。
地図やメッセージの利用が中心なのか、SNSへの写真・動画投稿や動画視聴も多いのかによって必要な容量は変わります。
無制限プランは利用条件も確認する
台湾向けeSIMには「無制限」と表示されたプランもあります。
ただし、無制限プランの条件はサービスによって同じではありません。一定量の高速データ通信を利用した後に速度が変わる商品などもあるため、購入前にプラン詳細を確認してください。
接続回線・実名認証・電話番号も確認する
旅行用eSIMでは、データ容量以外の条件も見落とさないようにしましょう。
台湾で接続する通信会社の回線、利用開始時の本人確認や実名認証の有無などもサービスによって異なります。
また、旅行用eSIMにはデータ通信専用の商品があります。台湾で利用できる電話番号が必要なら、電話番号付きプランかどうかを確認してください。
World eSIMでは、台湾向けにデータ通信のみのプランだけでなく「電話番号付き」と表示されたプランも案内されています。
具体的なeSIMは台湾eSIMおすすめ比較から選ぶ
台湾向けにはSaily、Ubigi、trifa、World eSIM、地球の歩き方eSIMなど、複数の選択肢があります。
それぞれ利用日数やデータ容量、回線、実名認証、電話番号などの条件が異なるため、eSIMを使うと決めた後は複数サービスを比較して候補を絞ると分かりやすいです。
現地SIMを購入する方法もある

eSIMやポケットWiFiを日本で準備せず、台湾へ到着してから旅行者向けSIMを購入する方法もあります。
「現地の通信会社の商品を利用したい」「スマホがeSIMに対応していない」という方には選択肢になります。
台湾の空港や通信会社で旅行者向けSIMを購入できる
中華電信は、台湾を訪れる旅行者向けに5G・4GのプリペイドSIMとeSIMを提供しています。公式サイトでは、空港カウンターや台湾国内の店舗で申し込めると案内されています。
台湾大哥大も旅行者向けの物理SIMとeSIMを扱っており、空港カウンターや台湾大哥大の店舗などで申し込めます。
スタッフに確認しながら手続きしたい方には利用しやすい方法ですが、台湾到着後にカウンターや店舗へ立ち寄る時間も考えておきましょう。
購入時は本人確認書類を確認しておく
現地で旅行者向けSIMを申し込む場合は、本人確認に必要な書類を事前に確認してください。
台湾大哥大の旅行者向け公式ページでは、外国人旅行者について、パスポートなどの第一身分証明書に加え、ビザや台湾で発行された運転免許証など、条件を満たす第二身分証明書も案内されています。
到着後の手続きを減らしたいなら日本でeSIMを準備する方法もある
現地SIMには、台湾の通信会社の商品を現地で申し込めるメリットがあります。
一方、空港到着後の手続きをできるだけ減らしたい場合は、日本にいる間に旅行用eSIMを購入・設定しておく方法も便利です。
| 重視すること | 検討しやすい方法 |
|---|---|
| 日本で準備を済ませたい | 旅行用eSIM |
| 台湾到着後に店舗で手続きしたい | 現地SIM |
どちらが常に優れているというわけではありません。自分が手続きをしたいタイミングで選ぶとよいでしょう。
台湾でスマホを使う前に確認しておきたい注意点

通信方法を決めたら、出発前に端末や利用条件も確認しておきましょう。
eSIM対応端末か購入前に確認する
旅行用eSIMは、eSIMに対応している端末でなければ利用できません。
また、サービスによってはSIMロックが解除された端末であることなど、追加の条件があります。
同じシリーズのスマホでも販売地域や仕様によって条件が違う場合があるため、購入前に端末メーカーと利用予定のeSIMサービスの対応機種一覧を確認してください。
台湾の電話番号が必要か確認する
旅行中にデータ通信だけ利用できればよいのか、台湾で使える電話番号も必要なのかを考えておきましょう。
地図、Web検索、LINEなどデータ通信を使うサービスが中心なら、データ専用eSIMでも利用できます。
一方、現地の電話番号を使った音声通話などが必要な場合は、電話番号付きプランを選ぶ必要があります。
「eSIMを買えば電話番号も必ず付いてくる」わけではありません。
テザリングを使うならプラン条件を見る
旅行中にPCやタブレットをインターネットへ接続したい方は、テザリングの条件を確認してください。
Sailyでは台湾向けプランでホットスポット共有に対応すると公式に案内されています。一方で、すべてのeSIM会社やすべてのプランが同じ条件とは限りません。
PCを仕事で長時間使う場合などは、eSIMのテザリングとポケットWiFiのどちらが使いやすいか比較して選びましょう。
ポケットWiFiは充電と持ち歩きが必要
ポケットWiFiを選ぶ場合は、スマホとは別にルーターを持ち歩くことになります。
ルーターのバッテリーが切れると接続できなくなるため、旅行中は充電管理も必要です。
さらに、複数人で共有するときは、ルーターを持っている人と離れるとほかの人が接続できません。
その代わり、常に一緒に行動する家族やグループで複数端末をつなぎたい場合には便利です。メリットと手間の両方を比べて判断してください。
まとめ|台湾旅行では自分の使い方に合う通信方法を準備しよう

台湾旅行でWiFiをどうするか迷ったら、旅行人数だけで決めず、別行動の有無や使う端末数も考えてみましょう。
- 一人旅・少人数でeSIM対応スマホならeSIM
- 2人でも別行動するなら各自eSIM
- 家族・グループで常に一緒ならポケットWiFiも候補
- eSIM非対応なら物理SIMまたはポケットWiFi
- 普段の契約回線をそのまま使いたいなら海外ローミングを確認
- 台湾の無料WiFiは補助的に利用する
台湾にはiTaiwanなどの無料WiFiがありますが、街中を移動している間まで常に利用できるわけではありません。
地図や翻訳、同行者との連絡をいつでも使えるようにしたいなら、自分用の通信手段を用意しておくと便利です。
そのうえでeSIMを選ぶなら、旅行日数・データ容量・無制限プランの条件・接続回線・実名認証・電話番号・テザリングまで確認してください。

