台湾旅行でeSIMを調べていると、「台湾では実名認証が必要」という説明を見かけることがあります。その一方で、「実名登録不要」「パスポート登録不要」と書かれた台湾向けeSIMも販売されています。
2026年8月18日時点の公式情報では、Sailyは台湾eSIMについてパスポート情報の提出不要、World eSIMは現在販売中の台湾プランについて実名登録(eKYC)不要と案内しています。
一方、trifaでは台湾を含む対象プランで実名認証が必要です。また、KKdayのように同じ販売サイト内でも、実名認証が必要な商品と不要な商品が両方存在するケースがあります。
この記事では、台湾eSIMの実名認証が必要・不要になる違いや、パスポート登録が必要な場合の流れ、購入前に確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。
台湾eSIMは実名認証が必要?
結論として、台湾eSIMの実名認証は一律ではありません。実名認証が必要かどうかは、購入するeSIM・プランによって異なります。
2026年8月18日時点で公式情報を確認できる主な例をまとめると、次のようになります。
| サービス | 台湾向けeSIMの実名認証 | パスポート登録 |
|---|---|---|
| Saily | 不要 | 不要 |
| World eSIM | 現在販売中の台湾プランは不要 | eKYC不要 |
| trifa | 台湾を含む対象プランで必要 | 必要 |
| KKday | 商品による | 商品による |
実名認証が不要なeSIMもある
パスポート画像を登録せずに利用できる台湾向けeSIMもあります。
Sailyの台湾向け公式ページでは、台湾用Saily eSIMの利用にパスポート情報を提出する必要はないと案内されています。
World eSIMも台湾向けページで、現在販売している台湾プランは実名登録にあたるeKYCが不要と明記しています。
そのため、次のような人は実名認証不要と公式に確認できる商品から比較すると選びやすくなります。
- パスポート画像をオンラインで提出したくない人
- 本人確認の手続きをできるだけ減らしたい人
- 出発前の準備を簡単にしたい人
実名認証が必要なeSIMもある
旅行者向けeSIMであっても、本人確認を求められる商品があります。
trifaの公式サポートでは、台湾または香港を含むプランについて、2024年4月24日以降の購入者は実名登録が必要と案内されています。
認証はtrifaアプリの「マイeSIM」から進み、画面の案内に沿ってパスポート画像をアップロードします。公式案内では、実名認証を行わない場合は現地回線へ接続できないとされています。
trifaを台湾で利用する場合は、購入しただけで準備完了とは考えず、出発前に実名認証まで終わっているか確認しておきましょう。
なぜ台湾eSIMで実名認証の有無が分かれる?
同じ台湾で利用するeSIMなのに、実名認証が必要な商品と不要な商品が存在するため、「どちらの説明が正しいの?」と迷う人もいるでしょう。
この違いを理解するうえでは、台湾の通信会社へ直接申し込むサービスと、海外の通信会社やeSIM事業者を経由する旅行者向けサービスを分けて考えることが大切です。
さらに、海外ローミング型であっても実名認証を求める商品があります。提供方式だけで認証の有無を決めつけることはできません。
台湾の通信会社へ直接申し込む場合は本人確認書類を確認する
台湾の国家通訊伝播委員会(NCC)が定める「電信事業用戶號碼使用管理辦法」では、利用者番号を割り当てる通信事業者について、番号を利用者へ割り当てる前に利用者情報を確認・登録することが定められています。
外国人の本人確認についても、パスポートなどの身分証明書に関する規定があります。
実際に中華電信(Chunghwa Telecom)の公式eSIM案内では、海外から台湾を訪れる人が現地eSIMを申し込む場合、2種類の本人確認書類を準備するよう案内されています。一次書類にはパスポート原本などが挙げられています。
台湾大哥大(Taiwan Mobile)の旅行者向けプリペイドSIM・eSIMでも、外国人旅行者について一次書類と二次書類が案内されています。
旅行eSIMには海外ローミング型もある
海外旅行向けeSIMには、利用者が台湾の通信会社と直接契約するのではなく、海外の通信会社やMVNOを経由して台湾のネットワークへ接続する商品があります。
このような商品では、スマートフォンが中華電信など台湾の通信会社のネットワークへ接続していても、eSIMを提供している事業者は別会社という場合があります。
KKdayで販売されている商品の中にも、中華電信のローカルネットワークを使いながら、「チャイナモバイル香港(CMHK)」が提供するMVNOローミングサービスと明記された商品があります。
ここで特に注意したいのは、ローミング型だから実名認証不要とは限らないことです。
実際に、このCMHKの商品では中華電信ネットワークを利用するローミング型でありながら、利用前に実名登録が必要と案内されています。
台湾eSIMの実名認証あり・なしを比較
パスポート登録をできるだけ避けたい場合は、公式に実名認証不要と案内されているeSIMを候補にすると分かりやすいです。
一方、使いたいサービスが決まっていて実名認証が必要な場合は、出発前に手続きを済ませておきましょう。
| サービス | 実名認証 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| Saily | 不要 | パスポート情報の提出を避けたい人の候補 |
| World eSIM | 現在販売中の台湾プランは不要 | eKYC不要の台湾プランを探している人の候補 |
| trifa | 台湾を含む対象プランで必要 | 渡航前にアプリから認証しておく |
| KKday | 商品による | 販売サイトではなく個別商品を確認する |
この表は実名認証条件を中心に比較したものです。料金、データ容量、利用日数、速度制限などの条件は含めていません。
実名認証不要だから自動的に一番おすすめになるわけではありません。旅行日数や必要なデータ容量なども合わせて選ぶ必要があります。
実名認証なしで使いたい人
本人確認の手続きを避けたい場合は、2026年8月18日時点ではSailyやWorld eSIMが候補になります。
Sailyは台湾eSIMについてパスポート情報の提出不要と公式に案内しています。World eSIMも、現在販売している台湾プランはeKYC不要としています。
ただし、ここでの「不要」は2026年8月18日時点で確認できる商品条件です。購入直前にも最新の商品ページを確認してください。
trifaを使いたい人
trifaでは、台湾を含む対象プランを利用する際に実名認証が必要です。
公式サポートでは、trifaアプリから購入したプランを開き、設定画面の案内に沿ってパスポート画像をアップロードする方法が案内されています。
また、trifaの公式ガイドではeSIMを旅行前にインストールでき、利用期間は現地で電波を受信したタイミングから開始すると案内されています。
そのため、trifaを選ぶ場合は実名認証とeSIMのインストールを日本にいる間に確認しておくと、台湾到着後の作業を減らせます。
KKdayなど複数商品を扱うサイトで選ぶ人
KKdayでは、「KKdayの台湾eSIMは実名認証が必要か」という販売サイト単位の見方をしないことが大切です。
2026年8月18日時点では、中華電信ネットワークを利用する商品でも「実名登録不要」と案内されているものがある一方、別の商品ではCMHKの公式ページで実名登録を行うよう案内されています。
台湾eSIMで実名認証が必要な場合のやり方
実名認証が必要な台湾eSIMを購入した場合は、購入したサービスの公式案内に沿って本人確認を進めます。
細かな画面や必要情報は商品によって異なりますが、大まかな流れは次のとおりです。
- 購入したeSIMの実名認証案内を確認する
- アプリまたは指定された認証ページを開く
- 必要に応じてICCIDなどeSIMの情報を確認する
- パスポートなど指定された本人確認書類を登録する
- 入力内容を確認して申請する
- 認証完了を確認する
実名認証で準備するもの
商品によって異なりますが、オンラインで実名認証するeSIMでは、パスポートなど指定された本人確認書類を準備します。
サービスによっては、購入情報やICCIDなどのeSIM情報が必要になることもあります。
- パスポートなど指定された本人確認書類
- 購入したeSIMの情報
- サービス側から指定された場合はICCID
- 認証ページへ接続するためのインターネット環境
なお、台湾の現地通信会社で直接契約する場合は条件が異なります。
中華電信では、海外から台湾へ来る人が現地eSIMを申し込む場合に2種類の本人確認書類を案内しています。台湾大哥大の旅行者向けプリペイドサービスでも、外国人旅行者には一次書類と二次書類が案内されています。
そのため、「台湾eSIMなら必ずパスポートだけでよい」「必ず2種類必要」のように一律で考えず、購入先の条件を確認しましょう。
実名認証は台湾へ行く前に済ませる
実名認証が必要な旅行eSIMなら、できるだけ出発前に手続きを済ませると安心です。
たとえばtrifaでは、実名認証を行わない場合は現地回線へ接続できないと公式に案内しています。
台湾到着後に初めて認証が必要だと気付くと、Wi-Fiなど別の通信手段を確保してから本人確認を進めることになります。
出発前には次の項目を確認しておきましょう。
- eSIMを購入したか
- 必要な実名認証を完了したか
- 認証が正常に完了したか
- 公式案内に沿ってeSIMをインストールしたか
- 現地で行う回線切り替え方法を確認したか
なお、eSIMをインストールするタイミングと利用期間が始まるタイミングは、サービスによって異なります。
KKdayの商品にはインストールするとすぐ開通するものもあります。一方、trifaでは現地で電波を受信したタイミングから利用期間が始まると案内されています。
実名認証ができないときに確認すること
実名認証がうまく進まない場合は、まず入力内容や提出する画像を確認しましょう。
- パスポートの文字や顔写真が読み取れる状態か
- 光の反射やピンぼけで情報が見えにくくなっていないか
- 氏名などの入力情報が本人確認書類と一致しているか
- 購入した商品に指定された認証ページを使っているか
- ICCIDの入力を求められた場合に番号を間違えていないか
それでも認証できない場合は、購入したeSIMの公式サポートへ問い合わせてください。
認証方法はサービスごとに異なるため、別会社の商品で紹介されている対処法をそのまま試しても解決しない場合があります。
実名認証不要の台湾eSIMを選ぶときの注意点
実名認証不要のeSIMならパスポート登録の手間を減らせますが、それだけで商品を決めるのはおすすめできません。
電話番号の有無、データ容量、利用期間、利用開始条件なども確認してから購入しましょう。
台湾の電話番号が付くとは限らない
海外旅行向けeSIMには、台湾のローカル携帯電話番号が付かない商品があります。
Sailyの台湾向け公式ページでも、データ通信を利用するアプリは使える一方、台湾のローカル携帯番号を必要とする一部のアプリでは利用できないと案内されています。
Sailyについては、台湾のローカル番号ではなく米国の電話番号を提供すると公式ページに記載されています。
LINEなどインターネット回線を使った通話と、台湾の携帯電話番号を使う通常の音声通話・SMSは別です。
旅行中に次のような使い方を予定している場合は、実名認証の有無だけでなく電話番号の仕様も確認しましょう。
- 台湾の店舗へ通常の電話をかけたい
- 台湾の電話番号を使うSMS認証が必要
- 台湾のローカル番号を前提とするサービスを使いたい
中華電信などの回線名だけで判断しない
台湾eSIMの商品ページでは、「中華電信」「台湾大哥大」など利用するネットワーク名が掲載されていることがあります。
しかし、接続先の通信会社だけを見ても、実名認証が必要かどうかは判断できません。
海外事業者が提供するローミングeSIMでも、中華電信など台湾の通信会社のネットワークへ接続する場合があります。
さらに、KKdayでは中華電信のローカルネットワークを利用するCMHKのローミング型商品で、実名登録が必要な例も確認できます。
「中華電信なら必要」「ローミングなら不要」のように分けるのではなく、商品ページに記載されている本人確認条件を確認してください。
同じ販売会社でも商品によって認証条件が違う
特に注意したいのが、複数のeSIMを取り扱っている旅行予約サイトです。
KKdayでは2026年8月18日時点で、実名登録不要と案内されている台湾eSIMと、実名登録が必要な台湾eSIMの両方が確認できます。
以前同じサイトで認証不要の商品を購入したことがあっても、別の商品まで同じ条件とは限りません。
台湾eSIMを購入する前に「実名認証の有無」「パスポート登録の有無」「電話番号の有無」「データ容量」「利用期間」「インストール時期」「利用開始条件」を確認しましょう。
台湾eSIMの実名認証でよくある疑問
実名認証なしと書かれた台湾eSIMを利用しても大丈夫?
SailyやWorld eSIM、KKdayの一部商品など、サービス提供側が実名認証不要と公式に案内している台湾向けeSIMは実際に存在します。
利用者自身の判断で必要な認証を省略するのではなく、購入した商品の公式な利用条件に従うことが大切です。
台湾NCCの規則には利用者番号の確認・登録に関する規定がありますが、旅行eSIMは提供事業者や契約形態、ローミングの仕組みなどが商品によって異なります。
そのため、台湾で通信するeSIMすべてに同じ認証条件を当てはめず、購入予定の商品について公式案内を確認してください。
中華電信の回線なら実名認証は必要?
中華電信のネットワークを利用するという情報だけでは、実名認証が必要かどうかは判断できません。
中華電信へ直接申し込む現地eSIMでは本人確認書類が案内されています。一方、旅行者向けには海外事業者を経由して中華電信ネットワークへ接続する商品もあります。
さらに、KKdayでは中華電信ネットワークを利用する商品の中に、実名登録不要の商品と実名登録が必要な商品の例が確認できます。
回線名ではなく、購入するプランの「実名登録」「本人確認」の項目を確認しましょう。
実名認証で使うパスポートは原本が必要?
オンラインで本人確認する旅行eSIMでは、パスポート画像をアップロードする方式があります。
たとえばtrifaでは、アプリの案内に沿ってパスポート写真をアップロードして申請します。
一方、中華電信の現地eSIM申込みでは、本人確認書類の原本について公式案内があります。台湾大哥大の旅行者向けサービスでも原本の本人確認書類が案内されています。
オンラインで購入する旅行eSIMと、台湾の現地店舗で契約するeSIMでは手続きが異なります。利用するサービスの公式条件を確認してください。
実名認証はいつやればよい?
実名認証が必要な旅行eSIMなら、台湾へ出発する前に済ませておくと安心です。
ただし、「実名認証」「eSIMのインストール」「利用開始」は別の手続きとして考えましょう。
商品によってはインストールした時点で開通する場合があります。反対に、trifaのように現地で電波を受信してから利用期間が始まると案内されているサービスもあります。
認証だけ先に行い、インストールや回線の有効化については購入商品の案内どおりに進めてください。
まとめ|実名認証の有無を確認してから台湾eSIMを選ぼう
台湾eSIMは、すべての商品で実名認証が必要なわけではありません。
2026年8月18日時点で公式情報を確認すると、Sailyは台湾eSIMでパスポート情報の提出不要、World eSIMは現在販売中の台湾プランで実名登録(eKYC)不要と案内しています。
その一方で、trifaでは台湾を含む対象プランで実名認証が必要です。KKdayでは、同じ販売サイトの中に実名登録不要の商品と必要な商品の両方があります。
選び方を整理すると、次のようになります。
- パスポート情報の提出を避けたい人:SailyやWorld eSIMなど、公式に認証不要と確認できる商品を候補にする
- trifaを使いたい人:台湾を含む対象プランでは出発前に実名認証を済ませる
- KKdayなどで選びたい人:販売サイト名ではなく、購入する商品ごとに認証条件を確認する
- 台湾の現地キャリアへ直接申し込みたい人:必要な本人確認書類を公式サイトで確認してから申し込む
実名認証の有無を確認したら、利用日数、データ容量、電話番号の必要性、利用開始条件なども比較して、自分の台湾旅行に合うeSIMを選びましょう。

