台湾旅行では、日本で普段使っているスマホをそのまま持って行けます。ただし、台湾でGoogleマップやLINE、SNSなどを使うには、現地でインターネットにつなぐ方法を決めておく必要があります。
主な選択肢は、eSIM・海外ローミング・物理SIM・ポケットWiFi・無料WiFiの5つです。
この記事では、それぞれの違いを比較しながら、旅行人数やスマホの機種、使い方に合わせた選び方を解説します。
台湾旅行でスマホを使うならまず通信方法を決める
台湾旅行のスマホ通信は、全員に同じ方法が向いているわけではありません。まずは現在の契約とスマホの対応状況を確認し、そのうえで旅行スタイルに合った方法を選びましょう。
| 旅行の条件 | 検討しやすい通信方法 |
|---|---|
| eSIM対応スマホで各自通信したい | eSIM |
| 現在の携帯会社の海外利用条件がよい | 海外ローミング |
| eSIM非対応スマホ | 物理SIM・ポケットWiFi |
| 家族・グループで常に一緒に行動する | ポケットWiFiも候補 |
| 旅行中に別行動する | 各自のeSIM・SIM・海外ローミング |
| 台湾の電話番号が必要 | 電話番号付きeSIM・現地SIM |
特に注意したいのは、「海外ローミングは高いから使わない方がよい」と最初から決めてしまうことです。
2026年8月18日時点では、ahamo・楽天モバイル・au・SoftBankなどに台湾で利用できる海外データ通信サービスがあります。現在の契約内容によっては、新しくeSIMやWiFiを用意しなくても済みます。
台湾旅行でスマホを使う5つの方法
台湾でスマホをインターネットにつなぐ主な方法は、eSIM・海外ローミング・物理SIM・ポケットWiFi・無料WiFiの5つです。
それぞれの特徴をまとめると、次のようになります。
| 通信方法 | 追加端末 | SIM交換 | 別行動 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| eSIM | 不要 | 不要 | しやすい | スマホだけで通信できる |
| 海外ローミング | 不要 | 不要 | しやすい | 現在の契約を利用できる |
| 物理SIM | 不要 | 必要 | しやすい | eSIM非対応機でも使える場合がある |
| ポケットWiFi | 必要 | 不要 | やや不向き | 複数端末で共有しやすい |
| 無料WiFi | 不要 | 不要 | 場所による | 利用場所が限られる |
eSIM
eSIMは、スマホ本体に組み込まれたSIM機能を使って通信プランを追加する仕組みです。物理的なSIMカードを抜き差しする必要がありません。
台湾用eSIMを日本で購入・設定しておけば、商品によっては台湾到着後に利用する回線へ切り替えて通信を始められます。
ポケットWiFiのような別の端末を持ち歩く必要がなく、SIMカードを交換する手間もないことがメリットです。
Appleは、海外旅行中にeSIMを使うための条件として、iPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降を案内しています。また、他社の旅行用eSIMを利用する場合は、端末のSIMロック状態にも注意が必要です。
Androidはメーカーや機種、販売地域などによって対応状況が異なります。
出典:Apple「海外旅行中にiPhoneでeSIMを使う」
海外ローミング
海外ローミングは、日本で契約している携帯会社の回線を使い、台湾の提携ネットワークへ接続する方法です。
新しいSIMやeSIMを購入する必要がないため、現在の契約条件が合っている人には手軽です。
一方、料金・利用できるデータ量・速度制限・申込み方法は携帯会社や料金プランによって違います。台湾で利用できることだけを確認するのではなく、条件まで確認しましょう。
物理SIM
物理SIMは、スマホにSIMカードを差し込んで利用する方法です。eSIM非対応のスマホでも利用できる場合があります。
台湾の中華電信やTaiwan Mobileでは、旅行者向けのプリペイドSIMやeSIMを提供しています。
中華電信の旅行者向けプランには、データ通信に加えて台湾国内で使える通話残高を含む商品があります。
現地でSIMを契約する場合は本人確認書類が必要になる場合があります。また、物理SIMを利用するときは、日本で使っているSIMカードを紛失しないよう注意してください。
ポケットWiFi
ポケットWiFiは、小型のWiFiルーターを台湾へ持って行き、スマホを無線接続する方法です。
1台のルーターに複数のスマホやタブレットを接続できるため、家族やグループで常に一緒に行動する場合には候補になります。
ただし、WiFiルーター本体を持ち歩く必要があり、充電切れにも注意しなければなりません。
さらに、WiFiルーターを持っている人と離れると、ほかの人はその回線を利用できません。
人数だけではなく、台湾旅行中に別行動するかどうかも考えて選びましょう。
無料WiFi
台湾では、公共施設などに無料WiFiスポットがあります。
台湾政府のオープンデータでは、「iTaiwan」の無料WiFiホットスポットが9,000か所以上設置されていると案内されています。
出典:台湾政府オープンデータ「iTaiwan Public Area Free Service Wireless Internet Hotspot」
ただし、無料WiFiはホットスポットの範囲内で利用する仕組みです。街を歩きながらGoogleマップを確認したり、移動中にLINEで連絡したりするときには向きません。
台湾旅行でeSIMが向いている人・向いていない人
eSIMは、eSIM対応スマホを持っていて、自分のスマホで自由にインターネットを使いたい人に向いています。
| eSIMが向いている人 | ほかの方法も検討したい人 |
|---|---|
| eSIM対応スマホを使っている | eSIM非対応スマホを使っている |
| 1人ずつ通信できるようにしたい | 現在のキャリアの海外通信条件がよい |
| WiFiルーターを持ち歩きたくない | 家族全員が常に一緒に行動する |
| 移動中も地図やLINEを使いたい | スマホの回線設定をなるべく変更したくない |
| データ通信が中心 | 台湾の電話番号や音声通話が必要で、検討中のeSIMがデータ専用 |
eSIMを選ぶ場合も、料金だけで決めるのではなく、旅行日数・データ容量・無制限プランの条件・通信回線・電話番号・実名認証などを確認することが大切です。
現在のスマホ契約をそのまま使える場合もある
台湾用eSIMやポケットWiFiを申し込む前に、現在契約している携帯会社の海外通信サービスを確認しましょう。
2026年8月18日時点では、ahamo・楽天モバイル・au・SoftBankはいずれも台湾で利用できる海外データ通信サービスを案内しています。
ahamoを利用している場合
ahamoは台湾を海外データ通信の対象地域に含めています。
海外で最初にデータ通信を利用した日を起算日として15日経過後は、海外での通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。この制限は追加データ購入では解除されず、日本へ帰国してデータ通信を行うまで続きます。
短期の台湾旅行では使いやすい選択肢ですが、海外で長期間利用するときはこの条件に注意してください。
楽天モバイルを利用している場合
楽天モバイルは台湾を海外ローミングの対象地域に含めています。
2026年8月18日時点では、対象の海外ローミングエリアで月2GBまで高速データ通信を追加料金なしで利用できます。
高速データ容量を使い切った場合は最大128kbpsに制限され、1GBあたり500円で高速データ容量を追加できます。
なお、国際通話や国際SMSは条件によって従量課金になるため、データ通信と分けて確認しましょう。
auを利用している場合
auでは台湾が「au海外放題」の対象地域です。
2026年8月18日時点では、台湾は事前予約による「予約割」の対象で、800円/24時間と案内されています。事前予約なしの場合は1,200円/24時間です。
対象料金プランによってはau海外放題の利用料金に割引特典が適用される場合もあるため、契約内容を確認してください。
出典:au「au海外放題」
SoftBankを利用している場合
SoftBankでは台湾が「海外あんしん定額」の定額国Lに含まれています。
2026年8月18日時点では、定額国Lは980円/24時間でデータ使い放題と案内されています。ただし、24時間で10GBを超えた場合は、通常利用に影響のない範囲で最大4.5Mbpsの速度制御が行われます。
また、「世界対応ケータイ」への加入が必要で、海外で利用する音声通話・SMS・国際SMSは海外あんしん定額の対象外です。
旅行人数や使い方でおすすめの方法は変わる
台湾旅行の通信方法は、旅行人数だけでなく「旅行中に別行動するか」で考えると選びやすくなります。
1人旅ならeSIMまたは海外ローミング
1人旅なら、自分のスマホだけで通信できるeSIMや海外ローミングが使いやすいでしょう。
現在の携帯会社の海外通信条件が十分ならローミング、条件が合わずeSIM対応端末を使っているなら台湾用eSIMという選び方ができます。
2人旅行なら各自で通信できる方法が便利
夫婦や友人との2人旅行では、必ずしも常に同じ場所にいるとは限りません。
ショッピングやホテル、観光地などで一時的に別行動する可能性があるなら、それぞれがeSIM・SIM・海外ローミングなどで通信できる状態にしておくと連絡を取りやすくなります。
家族・グループで常に一緒ならポケットWiFiも候補
家族やグループが常に一緒に移動するなら、ポケットWiFiを共有する方法も候補です。
複数のスマホやタブレットをまとめて接続したい場合にも使いやすい方法です。
一方で、WiFiルーターを持っている人と離れると通信できなくなるため、自由行動が多い旅行では使いにくくなります。
別行動するなら1人ずつ通信手段を用意する
夜市やショッピング、自由時間などで別行動する予定があるなら、1人ずつインターネットへ接続できる状態にしておきましょう。
eSIM・物理SIM・海外ローミングなど、スマホ単体で通信できる方法が向いています。
台湾でスマホを使う前に確認しておきたいこと
通信方法を決める前に、スマホ本体と旅行中の使い方についても確認しておきましょう。
特に確認したいのは、eSIM対応機種・データ容量・電話番号・実名認証です。
eSIM対応機種か確認する
台湾用eSIMを利用する場合は、購入前に自分のスマホがeSIMに対応しているか確認します。
iPhoneでは、Appleが海外旅行中にeSIMを利用するための条件としてiPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降を案内しています。
ただし、販売された国・地域や端末の状態によって条件が変わる場合があります。Androidについても、メーカーの公式サイトや利用するeSIMサービスの対応端末一覧を確認してください。
必要なデータ容量を決める
台湾旅行で必要なデータ容量は、スマホの使い方によって大きく変わります。
| 主な使い方 | 容量の考え方 |
|---|---|
| 地図・LINE・Web検索が中心 | 容量制プランを検討しやすい |
| SNS・写真投稿もよく使う | 余裕のある容量を検討 |
| 動画視聴・ビデオ通話が多い | 大容量・無制限も候補 |
| PCなどへテザリングする | 大容量とテザリング条件を確認 |
具体的に何GB必要かは、旅行日数と普段の使い方を合わせて考えましょう。
無制限プランを選ぶ場合も、商品名だけで判断するのは避けたいところです。一定量の高速通信後に速度が制御される商品や、テザリングに別の上限が設定されている商品があります。
台湾の電話番号が必要か確認する
Googleマップ・LINE・SNS・Web検索が中心なら、データ通信専用eSIMでも利用できます。
一方、台湾の店舗などへ通常の電話をかけたい場合は、電話番号と音声通話に対応した商品を選ぶ必要があります。
中華電信では、旅行者向けにデータ通信と台湾国内の通話残高を組み合わせたプリペイドSIM・eSIMを提供しています。
World eSIMでも、2026年8月18日時点でデータ専用プランのほか、「電話番号付き」と記載された台湾向けプランを案内しています。
実名認証が必要か確認する
台湾のSIM・eSIMでは、購入するサービスによって本人確認の条件が異なります。
たとえば、Taiwan Mobileの旅行者向けプリペイドサービスでは、外国人旅行者の申込みに主本人確認書類と副本人確認書類を用意するよう案内しています。主本人確認書類には外国のパスポートなどが含まれます。
出典:Taiwan Mobile「4G/5G Prepaid Card」
一方、海外旅行者向けeSIMは同じ条件とは限りません。World eSIMは、2026年8月18日時点で同社が販売している台湾プランについて実名登録(eKYC)は不要と案内しています。
台湾到着後にスマホを使うまでの流れ
台湾旅行では、できる準備を日本にいる間に済ませておくと、到着後の設定を減らせます。
1. 契約中キャリアの海外利用条件を確認する
最初に、現在のスマホ契約で台湾のデータ通信が利用できるか確認します。
- 台湾が対象地域か
- 追加料金がかかるか
- 利用できるデータ量
- 速度制限の条件
- 事前申込みが必要か
- 音声通話やSMSの料金
現在の契約条件で問題なければ、海外ローミングをそのまま利用する方法もあります。
2. eSIM・SIM・WiFiのどれを使うか決める
現在の契約を利用しない場合は、eSIM・物理SIM・ポケットWiFiなどから選びます。
eSIM対応スマホを使っていて、スマホだけで通信を完結させたい場合は台湾用eSIMを比較してみましょう。
台湾eSIMおすすめを比較|日数別・無制限・回線・実名認証まで解説!
3. 出発前に必要な設定を済ませる
eSIMを使う場合は、購入したサービスの公式案内に従ってインストールします。
QRコードで設定するサービスもありますが、eSIMをインストールする時点と利用期間が始まる時点は、サービスや商品によって異なります。
たとえばUbigiには、対象地域へ到着した時点からプランが有効になる「Smartstart」に対応した商品があります。一方、ほかのeSIMでは有効化条件が異なる可能性があります。
そのため、「どのeSIMでも日本で有効化して問題ない」と考えず、購入した商品の利用開始条件を確認してください。
4. 台湾到着後に利用する回線を確認する
台湾へ到着したら、スマホのモバイルデータ通信で利用する回線を確認します。
旅行用eSIMでは、商品によってデータローミングをONにする必要があります。反対に、日本の主回線で意図しない海外データ通信が発生しないよう、どの回線がモバイルデータ通信に指定されているかも確認してください。
iPhoneとAndroidでは設定画面が異なります。利用するeSIM会社の公式手順に沿って設定しましょう。
台湾旅行でスマホを使うときの注意点
台湾旅行のスマホ通信では、サービス選びだけでなく、端末や契約条件の確認も重要です。
海外ローミング料金を確認せず使わない
海外ローミングは便利ですが、利用条件は携帯会社や料金プランによって異なります。
特に音声通話やSMSは、データ定額サービスとは別料金になる場合があります。出発前に公式サイトで確認しましょう。
eSIM対応端末か購入前に確認する
eSIMは購入後に物理的なSIMカードが届く商品ではありません。
購入後に「自分のスマホでは使えなかった」とならないよう、eSIM対応状況とSIMロックの状態を先に確認してください。
データ専用eSIMでは通常の電話ができない場合がある
旅行用eSIMにはデータ通信専用の商品があります。
LINEなどインターネットを使った通話はできますが、標準の電話アプリから台湾の電話番号へ通常の音声通話をしたい場合は、音声通話に対応した商品を選ぶ必要があります。
無料WiFiだけに頼りすぎない
台湾には無料WiFiスポットがありますが、すべての場所で利用できるわけではありません。
Googleマップや乗換検索、LINEなどを移動中にも使うなら、モバイルデータ通信ができる状態にしておく方が便利です。
無制限という言葉だけで選ばない
台湾用eSIMにはデータ無制限の商品もありますが、利用条件は各サービスで異なります。
台湾旅行のスマホについてよくある質問
日本のスマホを台湾にそのまま持って行っても使える?
日本で使っているスマホ自体は台湾へそのまま持って行けます。
ただし、外出中にインターネットを利用するには、海外ローミング・eSIM・物理SIM・ポケットWiFiなどの通信手段が必要です。
ホテルなどのWiFiだけを使うこともできますが、WiFiスポットから離れるとモバイル通信はできません。
LINEは台湾でもそのまま使える?
インターネットへ接続できれば、台湾でもLINEのメッセージやデータ通信を使った通話を利用できます。
台湾用のデータeSIMを追加するだけであれば、通常はLINEアカウントを新しく作り直す必要はありません。ただし、機種変更や登録電話番号の変更を同時に行う場合は、LINE側の手順も確認してください。
台湾ではGoogleマップを使える?
インターネットへ接続できれば、台湾でもGoogleマップを利用できます。
徒歩移動や公共交通機関の経路を外出先で調べるなら、ホテルや無料WiFiだけではなく、移動中にも接続できる通信手段を準備しておくと便利です。
まとめ|台湾旅行のスマホは自分に合う通信方法を選ぶ
台湾旅行では、日本で使っているスマホをそのまま持って行けますが、現地でインターネットへ接続する方法を決めておく必要があります。
迷った場合は、次の順番で確認してみてください。
- 現在契約している携帯会社の台湾での海外利用条件を確認する
- スマホがeSIMに対応しているか確認する
- 旅行人数と別行動の有無を考える
- 必要なデータ容量や台湾の電話番号の必要性を確認する
- eSIM・海外ローミング・物理SIM・ポケットWiFiから選ぶ
現在の携帯会社の海外利用条件が合っているなら、海外ローミングが手軽です。
一方、契約中の海外通信条件が合わず、eSIM対応スマホを使っているなら、台湾用eSIMを検討しやすいでしょう。
Saily・Ubigi・trifa・World eSIM・地球の歩き方eSIMなどを含めて比較したい場合は、台湾eSIMおすすめを比較|日数別・無制限・回線・実名認証まで解説!で詳しく確認できます。

